84話その2
LINE漫画で大好きな「再婚承認を申請します」の続きが待ちきれなくて
韓国版のWEB小説を翻訳して読み漁りました。
完全に読めているわけではないので多少(大分)違うところもあるかと思いますが
なんとなくの雰囲気だけでも感じていただければと思います。
そして不慣れのため見づらいところもあるかと思いますがご容赦ください;
ソビエシュとナビエの離婚と、ハインリとナビエの結婚が決まり、
ラスタがソビエシュをなぐさめ、白々しい嘘をつきました。
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皇室のニュースはどこでも人気があった。人々は皇族の誰かが便秘という話でさえ興味を持ったし、皇室で何かをすると聞くとそれはすぐに流行となった。当然すべての雑誌が皇室の話を扱った。その多くの雑誌の中で最も信頼性のある雑誌が”ロールダン”であった。皇室のゴシップにおいて”ロールダン”は高い権威を誇った。
皇帝夫妻の離婚と数秒後に再婚というニュースが伝わったとき、人々はこのニュースが”ロールンダン”から出てきたのに驚愕した。廃妃の再婚なんて!
法的に禁止されたことはないが、今までの歴史の中でどの離婚した皇后も再婚をしたことがなかった。関係が複雑になる上皇帝の顔色が見えるからであった。
廃棄に想いを寄せる青年がいなかったわけではない。彼女ら彼らと恋人関係になることはあっても正式な再婚はしなかった。人々の視線は離婚した後も廃妃についてまわる。
かつて社交界の頂点に立った人のプライドもあっただろう。
ところがナビエ皇后が。その冷たさで有名な皇后が再婚するという。さらにその相手は西王国の王とのことだ!誰もがその初の事態に気絶するほど驚いた。
民衆の飛び交う意見もまちまちだった。
ナビエの再婚に賛成する人もいれば、話にならないという人もいた。
心情的には共感しながらも、皇后の能力を考えると、国には良いことではないという意見の人も多くこの再婚を防がなければという人までいた。
翌日の昼頃。
パルアン公爵にこの知らせを聞いたナビエは苦々しく笑った。
仕方のないことだった。国民にとって私は国の一部ですから。強制的に離婚された友人や家族が新しい人生を探していくのは歓迎すべきことだが、それが強制的に切り離した国の一部が他の国に行くということは良いことではないし、恥ずかしいことだろう。
パルアン侯爵:いや、しかし緻密な計画でした。使者として利用しながらも一言も
教えてもらえなかったとは!
ナビエ:ごめんなさい。
パルアン侯爵:いえ、謝ることではないんです。
パルアン侯爵は小さな目でウインクをして小指を立てた。
パルアン侯爵:このパルアンがナビエ様の再婚に多大な功績を立てたということを
覚えておいていただければと存じます。
白々しい態度にわらっていると、向かい側で30分ほどリストを作成していた財産管理人がペンを置き顔を上げるのが見えた。彼はトロビー一族(ナビエの家)の財産を担当する管理人であるが、私も財産のリストを整理してくれたのだった。
ナビエ:終わりましたか?
私が尋ねると、管理人は凝ったであろう首の後ろを揉みながらヒヒっと笑った。
管理人:終わりました。心配なさらないでくださいお嬢様。髪の櫛一つ欠かさず取りま
とめいたします。
ナビエ:ありがとう。
私の次に皇后宮に住む人が誰なのか知っているので、ものを置いていきたくなかった。
どうせ皇后宮の主人になると、自分の好みに合わせて部屋を飾るだろうし、置いてあった物の大半を捨ててしまう。
ラスタが私の物を引き続き使用することも、私の物をしまったり捨ててしまうのも嫌だった。
管理人が鼻歌を歌いながらもう一度リストをチェックする間、私は窓の外、アーチ状の門の辺りを見た。そこにはハインリと私の両親が向かい合ってたって何やら話していた。最初はハインリ特有の笑顔を見せていたが、何かうまくいかなかったようで途中しょんぼりした顔になるのが見えた。
ナビエ:・・・・ああいうところ、可愛いわよね
昨晩ハインリは私の両親に西王国に移住するのはどうかと提案し、両親は断った。
二人は東大帝国人であり、ここの貴族だから国を変えることはできない・・・。おそらくその話を今もしていたのだろう。
そしてハインリはこちらに気付き、可愛く笑い、両親とともにこちらに近づいてきた。
財産管理人はハインリ王の近くは居心地悪いのか2階へ上がっていった。
近づいてきた母は私に尋ねた。
ナビエ母:ナビエ。この後はどうするの?いつまでここに留まるのですか?
どうやら三人はそのことを話していたようだった。私はさっと答えた。
ナビエ:いつでも出発することができます。準備は事前にしておきましたから。
今まさに即位したばかりのハインリが長くここに滞在するのはよくないと思い事前に考えておいたことだった。しかし。意外なことにハインリはもっと長く滞在しようと言い出した。
ハインリ:馬車は用意していたから・・・半月ほど滞在し、去るのはいかがでしょう?
私は全然かまわない。半月でも。でも大丈夫なの?心配になってハインリの顔を見ると
ハインリはウインクをして言った。
ハインリ:私もクイーンの両親の点数を取る時間が必要ですね☆
ソビエシュに慣れている両親はハインリの反応に対してぎこちないが、その言葉にさらに硬直し、互いに全然違う方向を見ていた。
このような状況を面白がって見ているのはパルアン侯爵だけだった。
父が彼を鋭い視線で見ると、パルアン侯爵はヘラヘラ笑いをさっと止め、両手を上げ、ああ!私は他の用事を思い出した!と逃げるように出て行った。
しかし、ドアを開けて出て行った彼はその場に立ち止まったまま動かなかった。
なぜかと思い近づくと、パルアン侯爵が冷たい表情で正門を見つめていた。
彼の視線の先を追うと正門越しに奇妙な光景が見られた。
近衛騎士が入り口の前を壁のように取り囲んでいたのだった。
→85話へ続く